シューベルトは数々の名曲を作曲
していますよね。
その中でも曲が物語になっていて
多くの人にその名前を知られている
曲が「魔王」です。
学校の音楽の時間に聞いたことが
あって、怖かったことを覚えている
方も多いのではないでしょうか。
なんとなく覚えてはいるけれど
どんな曲だった?
というかたのために、
シューベルトの魔王の特徴とお話
のあらすじについて、
改めてお話します。
シューベルトの魔王はどんな曲なの?
何かの物語だったような気がする
けれど、
音楽の時間に聞いたのはなぜだろう?
と思う方もいらっしゃるでしょうが、
シューベルトの魔王は、ゲーテの
書いた詩をもとにシューベルトが
作った曲です。
ゲーテの書いた「魔王」の詩に
インスピレーションを受けた
シューベルトは、
伴奏と曲を作って発表しました。
魔王には、父親と息子、魔王の3人、
そしてナレーターが登場し、
オペラのように話が進んでいきます。
シューベルトは登場人物を聞き分け
られるように、登場人物によって
テンポや音の領域を変えています。
話の展開に合わせて曲調は
変化していきます。
シューベルトの魔王のあらすじとは?
父親は病気の息子を医者に見てもらおう
と夜の暗闇の中で馬を走らせるところ
から曲は始まります。
息子は魔王がいると怯えますが、
父親は息子にそれは気のせいだ
と言ってなだめます。
しかし、息子の側には本当に魔王が
迫ってきていて、一緒に来て遊ぼう
と呼びかけていたのです。
魔王の恐怖に怯える息子は父親に
魔王のことを訴えます。
だんだんと恐怖に怯えて、
魔王がつかんでくる、苦しめてくると
訴える息子。
怖くなってきた父親は馬を急がせる
のですが、到着した頃には息子の息は
絶えているのです。
魔王は、曲調がどんどん変わっていき、
魔王に怯える息子の恐怖感が手に
取るように伝わってきます。
お父さん、お父さんと呼びかける
子供のセリフが印象的で、
子供の頃聞いただけなのにまだ
覚えているという方も多いのでは
ないでしょうか。
実際に病気の息子は魔王を見たの
でしょうか、それとも熱にうなされて
見てしまった幻なのでしょうか、
遊ぼうと呼びかける魔王は息子の
幻想だったのかどうかについては、
解釈が分かれています。
もう一つ、子供の病気についても
もともと病気だったのか、
それとも魔王が原因で病気になった
のかについても解釈が分かれています。
解明されていない部分が多い魔王
ですが、
音楽でいろいろな名曲を聴いた中で
これほどまでにインパクトの強い曲は
少ないのではないでしょうか。
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