いきなりですが「なかなか」を調べてみると・・・
「予想した以上」「意外」「予想通りに行かない」
「簡単にはいかない」「中途半端」などいろいろありますね。
意味が思ったより広範囲だから使い分けをしないと
訳分からなくなりそうですね。
とかく日本語ははっきりとは言えない曖昧な
中間の意味を表す言葉が多いので、
使い分けが難しいと言われています。
そのなかの一つが上記「なかなか」です。
「なかなか」という言葉は前述通り、
いろいろな意味で使われますが、
どういう時に使えばよいと思いますか。
色々なパターンがあると思いますので
「なかなか」の意味と類語について調べました。
「なかなか」の意味とは?
「なかなか」を漢字で書くと「中中」です。
「中」が二つ並んで「なかなか」なのですね。
漢字で見てもわかるように、本来の意味合いは
どちらとも言えない中間的なものを指します。
人は良い悪いという表現をよく使います。
「良い」と「悪い」の2つに単純に分けられればいいのですが、
その中間的な意味合いを表現したい場合、困りますよね。
そんな時は、なかなかを使うことで、最高や最悪ではなく、
まあまあ良い、まあまあ悪いという意味を
表現できます。
また、良いという言葉の前に「なかなか」
使う場合は、予想していた以上に良い、
意外に良いという意味になりますし、
他の使い方として、たとえば「なかなか来ない」など否定的な
表現の前に使うときは、簡単にはうまく
いかない、という意味合いもあります。
「なかなか」の類語は?
「なかなか」という言葉は肯定的な場合も
否定的な場合も用いますから、
非常に幅広い意味を持つ言葉です。
意味を考えるときは、類語を考えると
はっきりわかりますよ。
「なかなか」を物事の程度を表す表現
として使う場合の類語は、
割りと、いくぶん、ずいぶん、とっても、少々
とかなり幅広いです。
肯定的に使う場合はずいぶんやとってもが
類語ですし、否定的に使うなら
いくぶんや少々
が類語としてぴったりでしょう。
「なかなか」をかなりという肯定的な意味で
使う時の類語は、
相当、本に、けっこう、かなり
となります。
また、「なかなか」を十分だという意味で
使う場合の類語は、
それなりに、程よく、随分、けっこう
となります。
日本人は人を褒めることがあまり得意な
人種ではありません。
はっきりとすごいね、素晴らしいね、
と褒めることは恥ずかしくて言えない
ことが多いです。
そんなときには、言葉の前に「なかなか」
という言葉をつけて少し曖昧にすると、
言いやすくなったりします。
また、その反対にうまくいかない状態を
言葉にするときに、これもはっきりいう
ことは日本人にとって得意なものでは
ありません。
そのときも「なかなか」という言葉を
つけたら、言いやすくなります。
誰かがうまくいかなかった様子を
「なかなか」をつけて表現したのであれば、
全然うまくいかなかったのかもしれない、
と思ってください。
そんなふうに考えますと、「なかなか」
という言葉は、ストレートな表現が苦手な
日本人にとっては非常に使い勝手が
良い言葉ですね。
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