日常的な過剰摂取によって、
血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が
増えて、狭心症、心筋梗塞等の心疾患のリスクを高める
と言われているトランス脂肪酸。
そのトランス脂肪酸について調べてみました。
トランス脂肪酸とは?
不飽和脂肪酸のことで、油脂に含まれる栄養素の一つです。
天然のトランス脂肪酸は、牛肉や乳製品の中に微量存在します。
油脂の硬化する加工・精製の過程でできるトランス脂肪酸は、
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングに
多く含まれます。
トランス脂肪酸を多く含む食品は?
身近にあるトランス脂肪酸を多く含む食品の代表を紹介します。
トランス脂肪酸の含有率は7%です。
高価なバターの代用品として作られたことから、
パン、クッキー、ケーキ等を作る過程でも、
バターの代用として用いられています。
2.ショートニング
トランス脂肪酸の含有率は13.6%と高いです。
マーガリンから作られる食品です。
サクッとした食感を出すために、パン、焼き菓子、
揚げ油に使用されています。
これらを原料とした食品の他、バターやマヨネーズ等の
乳製品にも含まれています。
トランス脂肪酸の低減を発表している企業もある!
日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、諸外国に比べると
少ないと言われています。
でも、人によってはお米よりパン食、焼き魚より魚のフライ、
和菓子より洋菓子を好んで食べる人は、
必然的に多くなるので個人差があります。
そこで、トランス脂肪酸を多く含む食品を扱っている企業で、
トランス脂肪酸の低減を発表している企業があります。
ファーストフード系では、ロッテリア、モスバーガー、
ケンタッキーフライドチキン等で、トランス脂肪酸を
含まない油への切り替え、低減を発表しています。
パン製造系企業では、pasco、神戸屋、
セブン&アイ・ホールディングス等で、
トランス脂肪酸の低減を発表しています。
企業の改善・切り替え・発表は、消費者にとっては嬉しいですね。
トランス脂肪酸の表示は?
トランス脂肪酸を含む食品にはその含有率の表示があれば、
消費者にとってひとつの目安となり、安心です。
しかし、残念ながら今現在トランス脂肪酸を表示するための
基準・規定は設けられていません。
参考までに、我が家にある2種類のマーガリン、揚げ油、
チーズを見てみましたが、
「飽和脂肪酸」「油脂」等の表記はあるものの。
トランス脂肪酸に関する表記があるものはありませんでした。
日本人の摂取量が、健康に害を及ぼす程ではない
からでしょうか?
企業・メーカーが自主的に低減への取り組みを
してくれているからでしょうか?
いずれにせよ、健康に勝るものはないので、
自ら注意していきたいですね。
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