お正月には多くの家庭が飾る鏡餅。
鏡餅はお正月が終われば、鏡開きをします。
鏡開きをする日が地域によって違うことはご存知ですか?
無病息災を願ってみんなでお餅を食べる習慣になっている、
鏡開きについてお話します。
2015年の鏡開きの日は?
2015年の鏡開きは1月11日です。
しかし、京都では1月4日に鏡開きを行うところもありますし、
関西地域では鏡開きは1月15日です。
どうして鏡開きの日が地域によって異なるのでしょうか?
それは、江戸時代の徳川幕府に関係があります。
以前はお正月である松の内は1月15日、
そして鏡開きは1月20日に行われていました。
しかし、4月20日に徳川3代将軍家光が亡くなったことから、
江戸では20という数字を忌み嫌うようになりました。
そうして鏡開きは1月11日になり、
合わせて松の内も少し早めて1月7日になりました。
現在では、松の内も1月7日と一般に広まっています。
ところが関西は徳川の影響を受けませんし、
もともと対抗意識もあります。
そのため、幕府に合わせて鏡開きの日を変えることなく、
依然として20日に行われたままとなり、
現在に至ったようです。
鏡餅を食べれば、食べた後の1年は病気もなく
幸せに暮らせるといいます。
鏡餅は硬くて食べるのも大変ですが、
硬いからこそ、歯固めと言われ、歯が丈夫で
長生きしますように、という意味もあります。
食べにくいからといって、カビがはえるままで
放っておくのはよくありません。
1年の無病息災を願って、
家族みんなで食べるようにしてください。
そのまま焼いて食べるにはちょっと固いですから、
おしるこに入れたり、お雑煮に入れたりして、
みんなで食べましょう。
汁物に入れると餅が柔らかくなりますから
食べやすくなりますが、硬いままのものを利用して、
くだけた餅を揚げてカキモチにする方法もあります。
美味しい食べ方を考えて、鏡餅をみんなで食べてくださいね。
鏡開きのときに気をつけるべきマナーとは?
鏡開きをするときに、気をつけなければ
ならないことがあります。
それは、包丁を使って切ってはいけないことです。
神様が宿っていたという鏡餅を包丁で切ることは、
侍の切腹を意味するそうです。
鏡開きの時は、木槌を使って叩き割るのが正しい方法です。
鏡餅は硬いですから割るのは大変ですが、
面倒だからといって、包丁を使うことは止めましょう。
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