お正月の時の飾り物といえば、鏡餅です。
どこの家庭でも、たいがい鏡餅を毎年購入して
飾りますよね。
鏡餅を飾る時は丸いお餅を2つ重ねて、飾りをつけます。
そのお飾りにはそれぞれ意味があることをご存知ですか?
鏡餅の飾りと、飾りに込められた意味について
お話します。
鏡餅の飾り:橙
鏡餅を2つ重ねた上にのせるのが橙です。
橙はなかなか手に入れられずみかんをのせる人は多いですが、
正式なものは橙です。
橙は実が熟しても枝から落ちません。
実が何年も落ちないまま、
どんどん枝につく実の数は増えてきます。
そのことから、長寿と一家のますますの繁栄を願って
橙が飾られるようになりました。
鏡餅の飾り:裏白
餅の下に敷くのが裏白です。
裏白はシダの一種で裏側が白くなっています。
左右の葉が対になっていることから、
裏白は夫婦円満の象徴です。
また、古い葉と一緒に新しい葉も成長することから、
一家の末永い繁栄を願っています。
鏡餅の飾り:ゆずりは
裏白と一緒に餅の下に敷くのがゆずりはです。
ゆずりは(ゆずり葉)は新しい葉が大きくなってから古い葉が落ちます。
だんだんと葉が生まれ変わっていくことから、
一家が断えることなく、
家督が相続されていくことが願われています。
鏡餅の飾り:御幣
橙と鏡餅の間に置いて前に垂らしたのが御幣です。
御幣は紅白のものと白一色のものがあります。
紅白の場合は、赤に魔除けの意味があります。
御幣は、四方に大きく手を広げるような形をしていますので、
繁盛するように、という意味を表しています。
鏡餅の飾り:串柿
鏡餅の前に置くものに串柿があります。
一本の竹の棒に10個の干し柿が刺されています。
神様の三種の神器の一つに剣があります。
串柿は、その剣に見立てて作られたと言われています。
鏡餅の飾り:末広
鏡餅の一番上に飾るものが末広と言われる扇です。
扇は末広がりに広がりますから、
こちらも一家の繁栄を願って置かれています。
鏡餅を二段に重ねているのは、
円満に歳を重ねるという意味を表しています。
同じ大きさではなく、大小2つの餅にしてある理由は、
大きい物は太陽、小さいものは月に見立てて、徳を重ねる、
という意味にしてあるそうです。
毎年の決まり事としてたいして何も考えずに
鏡餅を飾っている人も多いのではないでしょうか。
鏡餅には、一家の末永い繁栄を願う、
という意味が込められているのです。
これからは、一つ一つに込められた意味をよく考えながら
飾ってください。
お正月の間、神様が宿ると言われている鏡餅。
飾った後は、これからの家族の健康と幸せを祈りましょう。
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