理由はわからないが周囲と馴染めない。
他人とのコミュニケーションがうまくとれない。
もしかしたら、その悩みはアスペルガー症候群の
特徴からくるものかもしれません。
近年は大人にも増えているとされる、
アスペルガー症候群について解説します。
アスペルガー症候群の症状
発達障害の一つであり、自閉症スペクトラムに
分類されているアスペルガー症候群。
知的障害を伴うものではありませんが、興味の範囲や
想像力、コミュニケーション能力について特異性が
見られます。
具体的な症状については個人差が見られるものの、
・場の空気が読めない
・自分が納得しないと行動しない
・感情表現が苦手
など、人とは違う考え方や行動として表れることで
他人との関係性がうまく築くことができず
社会生活が困難になる場合があります。
アスペルガー症候群は大人にも増えている?
アスペルガー症候群は生まれつきのものですが、
知的障害を伴わないという特徴から子ども時代に発達障害だと
気づかれずに成長する場合も多いようです。
近年「大人の発達障害」が注目され始めたことで
アスペルガー症候群が広く知られた結果、
「自分はアスペルガー症候群なのではないか」
と専門医へ相談するケースが増加しました。
アスペルガー症候群は治療できない?
アスペルガー症候群は、
精神的な病気であると誤解されることがありますが、
実際には脳の機能に異常が見られる病気ですので、
特徴そのものを無くすことはできません。
アスペルガー症候群に必要なのは
治療ではなく、症状に対応する対処法を学ぶことです。
しかし、アスペルガー症候群の症状が原因で
二次障害に苦しんでいる場合は話が変わってきます。
考えられる二次障害としては
・心身症
・パニック障害
・いじめ・不登校
など、体や心に直接的なダメージとなるものばかり。
精神科や心療内科の受診による治療・対策が
必要となります。
二次障害は、周囲のアスペルガー症候群に対する無理解や
不適切な対応によっても引き起こされることがあります。
アスペルガー症候群に関する正しい認知を広めることが、
円滑な社会生活につながるのではないでしょうか。
コメント