小学校などで、光化学スモッグ注意報が
出ているから外で遊んではいけません。
と言われたことはありませんか?
光化学スモッグは、
塗料や接着剤などに含まれている有機化合物や
自動車や工場から出る排気ガスが、
太陽の紫外線で化学反応を起こした状態です。
化学反応から発生した光化学オキシダントは、
日差しが強く風の弱い日に多く発生し、
あたり一面がはもやがかかったように変わります。
夏の暑い時期は発生しやすい人体に危険な
光化学スモッグについて調べました。
光化学スモッグ注意報が発令される基準は?
光化学スモッグ注意報が発令されるのは、
光化学オキシダントの濃度が120ppb以上で、
さらにその状態がこれからも続くと思われる場合です。
一般的には120ppb以上ですが、
学校に通う子どもたちのためには、
それよりも少し低い100ppb以上の状態で、
気をつけるように注意が呼びかけられます。
光化学スモッグ注意報が発令されると、
工場は燃料の使用を削減して対処します。
車の排気ガスも光化学オキシダントの濃度を
上げる大きな原因ですから、
車の使用も控えることになります。
光化学スモッグによる症状は?
光化学オキシダントは目や喉、皮膚を刺激します。
軽い症状ですと、目がチカチカする、
またはのどが痛いと訴える人が多いです。
しかし重症になれば、手足がしびれたりめまい、
呼吸困難を訴える人も出てきます。
喘息など、もともとアレルギーを持っている方ですと、
その症状が悪化することが多いです。
症状が軽ければ、水で目を洗いうがいをしてから、
涼しい部屋の中で休めば大丈夫です。
重症の場合は、すぐに病院で診察してもらってください。
光化学スモッグのときに洗濯物を干せる?
光化学スモッグのときに外に出れば体によくありませんが、
洗濯物を外に干しても大丈夫なのでしょうか。
光化学オキシダントの主成分はオゾンなので、
洗濯物に当たれば酸素に分解されます。
ですから、洗濯物を外に干しておいても問題はありません。
それよりも、洗濯物をとりこもうと外にでるほうが危険です。
洗濯物に影響は出ませんから、
注意報が解除されるまでとりこむのはやめましょう。
夏の暑い時期になると、発令されることが
多くなる光化学スモッグ注意報。
抵抗の少ない子どもたちは重症になることも多いですから、
外で遊びたいと言っても、
発令中は我慢させて家の中で過ごしましょう。
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