らい菌が感染したことによって発症することから、
らい病とも呼ばれていたハンセン病。
現在の日本には感染源になる人もほとんどいませんし、
発症する人もまずいません。
しかし、ハンセン病は、末梢神経が麻痺することで
体が不自由になったり、
手足が変形する特徴があることから、偏見を持たれ、
患者は差別されたといいます。
今の日本では見られませんが、
差別されてかなり苦しんだ患者さんが多いという、
ハンセン病について考えました。
ハンセン病の原因は?感染?
ハンセン病はらい菌に接触して感染したことで発症します。
らい菌は感染力が弱いので、
たいていは感染することがありません。
しかし、免疫力の非常に弱い状態の人が
触ってしまうと、感染してしまうのです。
現在の恵まれた日本の環境では、
みんな免疫力を持っていますから発症しません。
同じ家族で発症することがあることから
遺伝にも原因があるか、と言われましたが、
それは間違いで、遺伝するものではありません。
ハンセン病による偏見や差別の歴史とは?
ハンセン病は伝染病ということから、
さまざまな偏見が生まれました。
実際は日常生活をしている上ではほとんど
伝染らない病気であるのにかかわらず、
すぐに伝染ると患者は隔離されます。
親や兄弟とも隔離された生活となりました。
また、結婚しても子供を生むことは許されず、
実名も名乗れません。
亡くなってからも、故郷のお墓に埋葬すら
許されないこともありました。
現在でも世界ではハンセン病に対する偏見が
残っているといいます。
人は病気に対して警戒するものです。
しかし、感染力が薄いハンセン病に対して
隔離するのは間違っています。
ハンセン病は適切な治療をすれば治る病気です。
偏見を捨てて、病気に対して正しい知識を持ちましょう。
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